一宮市三岸節子記念美術館

ICHINOMIYA CITY MEMORIAL ART MUSEUM of SETSUKO MIGISHI

コレクション展(常設展)

花より花らしく

 今回のコレクション展「花より花らしく」では、節子の70年以上の画業の中で描き続けられた花の作品の変遷を、ヨーロッパの風景画とともにご紹介します。花を愛した節子は、生涯にわたって様々な花の絵を描き続けました。画業初期の1930年代から1940年代においては、日常にあるものを題材に、多くの室内画や静物画を描いており、花はしばしばそれらの中の造形要素のひとつとして描かれています。1940年代後半になると花は、節子の代名詞となる重要なモチーフとして描かれるようになり、花と壺だけで構成したスタイルが定番となります。その後時代を追うごとに、節子の花は輪郭を示す線も形も失われ、写実から離れて抽象化していき、心象的ともいえる花へと変化していきます。そして最晩年、節子の「花」の集大成ともいえる作品、《さいたさいたさくらがさいた》が生み出されました。長い画業の中で、描き続けられた節子の花の変化をどうぞお楽しみください。   

会期 2024年1月11日(木)‐4月14日(日)
会場 1階 常設展示室
開催時間 午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで)
休館日 毎週月曜日(2月12日(祝)は開館)、2月13日(火)、3月21日(木)
観覧料 一般320円・高大生210円・中学生以下無料
※一宮市内在住の満65歳以上で住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書等を提示された方、および身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持参の方(ミライロID可、付添人一人を含む)は無料
※20名以上の団体は2割引
関連行事 コレクション展ガイドツアー:毎月第2木曜日<1月11日(木)、2月8日(木)、3月14日(木)、4月13日(木)>