せつこっこクラブ

平成29年度 展覧会プレ作家ワークショップ 事業報告

「作家ワークショップ」は、アーティストの活動や発想に直接触れる体験を行うことを目的とした教育普及プログラムです。今年度は「フジイフランソワ展」出品作家のフジイフランソワ氏を講師にお招きしました。例年、作家ワークショップ実施時期が企画展の開催時期と前後するため、今回は「展覧会プレ作家ワークショップ」と題し、「フジイフランソワ展」の導入になるようなワークショップを行いました。

@名画からようかいをつくろう

フランソワ先生は、江戸の名画を引用しながらご自分の作品を制作されています。午前・午後に共通するのは「名画から引用して作品を作ってみる体験」です。 まずは導入としてフランソワ先生の自己紹介と、どんな作品をつくっているかを説明して頂きました。

西洋・東洋の名画を約60作品集め、印刷したものを素材として使いました。 このほかに材料としてスチロールパネル、ダンボール、色画用紙やフェルト、毛糸なども使って、色んな手触りを楽しみながら制作しました。

 

できあがったようかいには名前をつけ、どんな妖怪なのか説明をつけてもらいました。「名前」を重視しているというフランソワ先生。どんなものにも名前があり、名前を付けられることで束縛されることもあるけれど、名前によって“存在”にラベルが貼られ、そこにいることを赦されるようになる、とフランソワ先生は言います。それを受けて、個性あふれるネーミングのようかいが沢山生まれました。

 

Aわたしが名画に入ったら〜フランソワさんの作品作りを体験してみよう〜

午後も、最初はフランソワ先生の自己紹介や作品製作について説明していただきました。午後の参加者の中には、フランソワ先生に直接お会いできる機会だからと応募してくださった方もおり、先生の人気振りがうかがえます。

 

午後の参加者の皆さんには、額を持ってきていただきました。より作品らしく仕上がるようにとのフランソワ先生のアイデアです。名画をコラージュ(切り張り)していくことによって、自分の世界を作り出します。さすがは大人のみなさん、創意工夫に富み、時間が足りなくなるほどの集中力でした。

 

ワークショップ後は成果展示を行い、「フジイフランソワ展」の期間中、どなたでも見ていただけるようにしました。「制作したものが一度自分の手を離れて、展示され、時間を置いてまた自分が作ったものと出会う感覚を体験してもらいたい」とフランソワ先生。 ワークショップに参加されなかった方も「面白い展示だね!」とアンケートに書いてくださったりと、参加者のみなさんのパワーが見る人に伝わるものとなりました。(学芸員 阿部)