せつこっこクラブ

「せつこっこクラブ」は、子どもを対象とし、「節子さんの作品やアートに親しむための入口」となることを目的とした教育普及プログラムです。今回のせつこっこクラブでは「普段見られない施設の裏側を探検し、ミュージアムの謎を探っていく」ことを狙いとしています。

平成29年度 せつこっこクラブ4月

「美術館たんけん」
活動報告

まずは常設展示室に向かいます。配られたワークシートには、それぞれ異なる作品の1部分を拡大した画像が貼ってあり、どの作品かを探して題名を書き込みました。
土蔵展示室にも行き、節子さんのアトリエの様子や、節子さんが集めていたやきものなどを鑑賞しました。

次に受付の裏を通ってバックヤードに入ります。普段は表から見ている受付の裏には、書類や販売しているカタログなどが収納されています。子どもたちからは「わ〜、こうなってるのか〜」という意外そうな声が上がりました。事務所を通り、応接室に向かいます。応接室はお客さんをお通しする部屋であるほかに、館長の机もあります。子どもたちは革張りの椅子に座って一休み。

調査研究室というお部屋には、節子さんに関する資料や書籍がたくさんあります。子どもたちにはここで、美術館ではどんなお仕事があるのか、考えてもらいました。受付や作品の監視員、喫茶ではたらく人、そして学芸員。学芸員の中でも、作品を調査するお仕事や、皆さんを案内する仕事などに分けられます。
どんな人がはたらいていたか、確認したのちにもう一度展示室に戻り、温湿度計を見てみました。大切な作品は、ただ置いておくだけでは傷んでしまいます。温度や湿度に毎日気を配り、虫の侵入や人との接触などに気をつけて、後世の人たちも綺麗な状態で見られるようにするのが、美術館の大事な仕事の一つとなっています。

最後に、今回特別に収蔵庫の中を見学しました。入る前に念入りに埃を落とし、外からゴミや虫を持って入らないように注意します。展示していない作品は全部収蔵庫で、温度と湿度を一定に保って管理されています。作品を入れる大きな箱や、節子さんの昔のスケッチなど、普段はあまり見られないものを紹介していきました。
美術館は、絵を観るだけの場所と思われがちですが、作家・作品に関する研究をしていたり、作品を保存する役割も果たしていたりと、美術文化全般にまたがる仕事をしています。今回美術館の裏側を見た子どもたちには、美術館により深い愛着・関心を持ってもらえたらと思います。
(学芸員 阿部)