平成28年度「美術実技講座」

「テキスタイルオブジェをつくろう - 一宮の織物に思いをめぐらす - 」

活動報告

@1月28日(土)9:30〜12:00
参加者:8名(保護者4名、子ども4名)
A1月28日(土)13:30〜16:00
参加者:大人4名
B1月29日(日)9:30〜12:00
参加者:9名(保護者4名、子ども5名)
C1月29日(日)13:30〜16:00
参加者:大人5名

延べ参加者人数 計26名

講師:小島日和(テキスタイルデザイナー・テキスタイルブランド「terihaeru」代表)
1992年愛知県生まれ。2011年名古屋芸術大学テキスタイルコースに入学、在学中にテキスタイルブランドterihaeruを立ち上げ、複数の展示会を開催する。2015年に同大学を卒業。
2016年に東京月島セコリ荘にて展示会、無印良品名鉄百貨店openMUJIにてイベント「尾州を知る。」のコーディネート、パートナーを務める。現在、愛知県一宮市の旧尾西繊維協会ビル(現リテイルビル)内にて、事務所兼ショップをオープンし、一宮市内にある小さな機屋でションヘル織機を学びつつ、オリジナルテキスタイルの制作、販売をする。


【午前の部】

まず、小島さんから、一宮市の繊維産業についてのレクチャーがありました。
「ションヘル織機」という尾州の特徴的な織機の動画を見せていただき、ノコギリ屋根の建物から聞こえてくる「ガチャン、ガチャン」の音の正体を知ることができました。 尾州で織られた布は、スーツや高級服の布地に使われるそうです。


レクチャー後は早速オブジェ作りに入ります。
まずはたて糸を木箱に巻きつけます。


割り箸に好きな糸を巻きつけて織っていきます。
きっちり揃えて目を織っていく子、羊毛をまぜたり、糸替えをしていろんな種類の糸を織り込む子、それぞれの個性がでていました。


親子の作品です。糸や羊毛の色使いが似ていたり、同じ造花をワンポイントに入れるなど、共通点が見つかる作品作りとなりました。


【午後の部】


午後は大人が対象です。午前の部と同じくレクチャーから始まりますが、大人ばかりの回なので、尾州の布づくりについて、少し専門的な話もしていただきました。


午後の参加者は、普段から手芸や編み物などが好きな方も多く、作品にも自分なりの工夫が表れていました。小島さんにコツを聞いたり、何本かの糸を組み合わせて織ってみたり。
「全体の色を4色〜5色くらいでまとめると綺麗になりますよ」と小島さんからのアドバイスもありました。


上の写真は、ポンポンのついた糸とキラキラした糸の二本取りです。集中しつつも楽しくおしゃべりをしながら進めていきました。


出来上がったあとは、制作のコンセプトやイメージなどを話してもらい、全員でそれぞれのテーブルを回りながら間近で作品を見ていきました。小さいオブジェなので、遠目からの印象と近くでの印象がかなり変わります。統一感のある色使いと、細やかな織りは大人ならではです。


一宮市の機屋さんは、高齢化などにより担い手がどんどん減っているそうです。
尾州で作られた布は、高級ブランドの服になったり、世界を代表するセレブが着用したりと、海外でも通用する一級品です。 今回のワークショップを通して、少しでも機屋さんの仕事に関心を持ってもらえたら、そして尾州のテキスタイル文化を想いつつ、オブジェを飾ったり眺めたりしてもらえたらと願ってやみません。(教育普及担当学芸員 阿部)