三岸節子短歌ポスト入選作品(平成29年前期分)

選者 小塩卓哉(中部日本歌人会委員長)

 

■□■優秀作品■□■

*ブルゴーニュにて*

鳥たちや心に残る花の色飛び立つ力我にもありし 

一宮市  竹田さと子

評》黄色の花が広がる野原に突然嵐が訪れ、鳥たちが一斉に飛び立つ瞬間を描いたこの絵を見て作者はインスパイア(触発)されたのだ。元来持っていた自分の力に気づかされたというところに感動があろう。

 

*自画像*

鏡みてこれが我と思いけりじっとみつめて何を思うか

千秋中学校 夫馬愛美

《評》直接三岸の「自画像」のモチーフを扱っている訳ではないが、触発されて自分の心情を短歌に載せて歌っている。三岸もまた、自分で描いた絵画に向かい合い、自分の内面について思いを馳せたことだろう。

 

*その他*

作品を徐(そぞろ)歩いて眺めつつ時に感性たぐりよせ止まる

一宮市 加藤昭

《評》美術館の館内を巡行する時の歌。「感性をたぐりよせ止まる」べき絵と、それほどでもない絵があるのだ。もちろんそれは、見る人によってまちまちである。同じ絵でも美術館を訪れた時によって異なるだろう。美術館の魅力をよく知った人の歌。

 

■□■佳 作■□■

*静物(1943年)*

にほひたつ踊る果実のおかしさに幸せなときかみしめるなり

一宮市 大島誠二

*さいたさいたさくらがさいた*

にんげんの未来永劫未完にて日々花咲かせ日々花を撤く  

加古川市 坂本真里

*その他*

じがぞうはりったいてきですごいよねまだまだぼくはかけないけれど

萩原小学校 鵜飼航

■■■■■お問い合わせ■■■■■
一宮市三岸節子記念美術館
〒494-0007愛知県一宮市小信中島字郷南3147-1
TEL.0586-63-2892 FAX.0586-63-2893

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